YAMATO criticism

宇宙戦艦ヤマトについて、または宇宙戦艦ヤマトを通して考える。

ヤマトとガンダムと、人間をロマンで描くということについて

2205のヒット御礼PVのコピー「誰もが傷ついている時代に贈る喪失と再生の人間賛歌」まさにその通り。ヤマトは人間讃歌、人をロマンで描く物語だと思います。 80年代、アニメファンの嗜好が「ヤマトからガンダムへ」と言われていた頃、子どもだった自分がなん…

沖田艦長をめぐる物語について(その1)

かつて岬兄悟先生が完結編ノベライズで書かれた、沖田艦長復活の経緯『重要人物特別措置』 小説『アクエリアス・アルゴリズム』にも取り入れられた設定で、岡秀樹さんが言及されておられましたが、実は自分もあの設定に触発されて沖田復活の背景を考えたこと…

「敵」について考える

いよいよ公開間近になってきました『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』 ワタクシいつもなら参加するヤマトクルー先行上映の抽選に落ちてしまったので、まだ未見です。ちなみにネタバレまったく気にしない、事前に見られるものは極力見ちゃう派ですが、今…

勝手に想像する宇宙戦艦ヤマト2205の女神たち

かつて圧倒的な武力を持ちその力を背景に宇宙を支配したが、そのことを悔いて武力を捨てた星。 リメイク版のイスカンダルは、そのような歴史を持つ星として語られます。 これは旧作ヤマトⅢのシャルバート星から来ているのかなあと思います。シャルバート星も…

作品の重さ・軽さについて

ヤマトをリアルタイムで観ていた頃、なんでヤマトのエンディング(ED)には宇宙の映像しかないんだってのが不満でした。 他のアニメだと、EDにはキャラの”プライベート”が垣間見えるものがありました。例えば『サイボーグ009』みたいに、たとえ戦闘服のままで…

決して英雄なんかではなく

YAMATO CREW『アクエリアス・アルゴリズム』第1話 https://yamatocrew.jp/crew/info/aalgo01/2/ #yamatocrew オリジナルシリーズの『宇宙戦艦ヤマト・完結編』から『宇宙戦艦ヤマト復活篇』の間を補完する物語。ついに書籍化です。 リメイクシリーズも応援し…

宇宙戦艦ヤマトの女性論

74年版Part1第12話『絶体絶命!オリオンの願い星・地獄星』に登場する医療班員。一見男性ですが、胸が不自然に膨らんでいます。 実は当初この隊員は女性でした。松本零士調不美人キャラだったのを「ヤマトにブスは要らない」という西﨑プロデューサーの一言で…

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』~人の心を知る難しさ

実は『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』最初絵柄で敬遠してました。 ああまた萌え美少女系かって感じで。 若い人が昔のアニメを絵柄で敬遠しちゃうってのと、似ているかもしれません。 でも作品を見たらあっという間に引き込まれて、大泣きしてました

『彼方のアストラ』~自己否定という呪いを振り払う物語

『彼方のアストラ』ヤマ友さんたちのお勧めで観てみました。配信で一気に観てから最終回に臨んだ駆け込み視聴組です。 以後感想となりますので、先を知りたくない方は読むのを止めていただければと思います。 ちなみに私は、原作未読でアニメが初めてでした。

音のないことの効用

ヤマトというとまず音楽の素晴らしさ、ですが、あえて音楽を使わないことで効果を上げていると思う場面があります。 すべての始まりである74年版第1話。その冒頭のシーンです。

ノベライズ大好き♪【古代&雪萌え編】

宇宙戦艦ヤマト完結編・前編(岬兄悟 アニメージュ文庫) 古代はユキの髪の匂いを思い出した。そして、抱きしめたときの細いが、意外にしっかりした筋肉の感じられる体の感触。 昔引越しした時に紛失してしまったため記憶だけで書いてますが、岬兄悟氏による…

古代進萌え語り

ヤマトマガジンvol.3 ヤマトマガジン最新号きました。 いやー。『ヤマト王子』うん。コレは確かに王子様ですな。 2199以降のリメイク版古代くんは、文字通り王子様だと思います。 キレイだし品があるし、繊細で、少し天然(笑)。何よりも、まっすぐに人を信…

宇宙戦艦ヤマト2202雑感1 ためらいの理由

とうとう完結した宇宙戦艦ヤマト2202について。 書きたいことが山のようにあるのですが、取り急ぎ、思ったことをひとつずつ、書いていきたいと思います。

『進撃の巨人』が突き付けるもの

以前『進撃の巨人』を一挙放送していて、大掃除をしながらの片手間であるが、何とかながめた。(集中して観る時間はなかった) 残念ながら原作は未読である。 アニメ版第1期がちょうど2199と放映時期が重なっていたが、当時『巨人(ヤツら)にはこの艦では勝…

自分の中の偏見について(1)

ノーベル平和賞のニュースを見ていた娘に「性暴力って何?」と聞かれて、とっさに「身体の、子どもを作るための部分を傷つける暴力のこと」と答えた。 この説明では、性暴力というものの一部分しか教えてないな、と思う。 性暴力が単に外傷にとどまらず、人…

HAPPY BIRTHDAY

7月7日、古代進生誕祭に寄せて。

『さらば宇宙戦艦ヤマト』の衝撃

年が明けて2018年。 『さらば宇宙戦艦ヤマト』が公開された1978年から、もう40年になる。私のヤマトファン歴もこの年から始まった。

殺す側の自覚

実は劇場でPart1映画版を観たのは、十数年前の六本木イッキ見上映が初めてだった。 目の前に拡がるガミラスの廃墟を劇場でスクリーンいっぱいに観た時、古代進の目にはこれが遊星爆弾被爆後の故郷と重なって見えたに違いない、と思った。

「ヤマト完結編」で知った性への憧れと怖れ

「宇宙戦艦ヤマト完結編」の公開は小学校6年の春休みだった。 当時から筋金入りのヤマトヲタで、アニメ誌で情報をチェックしまくっていたから、当然公開前から古代君と雪が結ばれるという情報(高橋信也氏のイメージボードも、公開前にアニメ誌に載っていた…